イギリスは不思議の国! にて。

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グリニッジが明石だとすると、ブリストルはどこ?

何からこの話になったのか・・・。

アメリカ人もイギリス人も、頭字語(acronym)をやたらに使うんだから、もう!と、この看板を見て憤慨したことがきっかけだったのか?
トイレの看板


それとも、セマフォア・タワーの役割を知って、何と悠長だったことよ、と逆に感嘆したのが発端だったのか??

或いは、日に日に日が長くなって来て、朝7時はもう明るいね、と喜んだことからだったのか???


どういう話の流れからだったのかをどうしても明確に思い出せないのだけれど、とにかく、イギリスには二つの時刻がある、という話になった。

イギリスと言えば天体観測で世界標準時刻を定めていたグリニッジ天文台から取ったグリニッジ標準時というのが世界中で長く普及していた。今はもはや、原子時計で定める協定世界時(UTC=Coordinated Universal Time)が取って代わったらしいけれど、イギリスではもちろん(!)、まだまだグリニッジ標準時なんでしょう。トイレの門もそれに従って開閉しているようですし。

★ここで初めて、上の写真の解説です。
(写真の上をクリックして、拡大して見て下さい!)実はこれは、我々のお手軽散歩コース、リッチモンド・パークの門の一つである「ロビンフッド・ゲイト」のすぐ内側にある公衆トイレットの門についていた看板。ここに書いてあるBSTがBritish Summer Time(イギリスはサマータイム制を採用している)でGMTがGreenwich Mean Time(グリニッジ標準時刻)、イギリス人なら全員すぐに何のことか判るそうです。


そんな馬鹿な!イギリスの実質的西の端、ランズエンドに行った時も、時刻は一緒だったし。

でも、ブリストル(Bristol)・タイムというのが、ある、というのです。

そこで又また!調べてみたくなってうずうずして来た・・・で、調べてみた。そうしたら、本当にそういうのがあるんです!

時計
(写真の上をクリックして、拡大して見て下さい!)
ブリストルにあるこの時計の写真、赤い長針と黒い長針がありますが、赤い方は秒針とかじゃなくて、ブリストル・タイムを指しているそうです。場所はブリストル(ロンドンの西150km位の、ウエールズから程近い場所にある都市。★ちょっと脱線。ブリスト・ル、と発音するみたいに見せかけておいて、実はブリストゥルという発音の曲者スペリングの一つ。曲者スペリングは他にもまだまだあるけれど。

話が長くなるのでぎゅぎゅっと圧縮すると、イギリスは、1792年から「ローカル時刻制」というのが普及して、ブリストルだけではなくて、その土地、その土地の子午線の位置で、土地ごとに時刻を決めていたそうなのです。だから、国中の時刻はバラバラ。

ブリストルはロンドンより2o 35' 西にある。昔習った記憶によると、15°=1時間だから、ということは、ロンドンより約10分遅い。で、約10分黒い長針より遅い赤い針は、そのブリストル・タイムを示している。

さて、ところが19世紀中ごろになって、鉄道や電信や郵便が普及して来ると、場所によって時刻が異なるのが大変不便、辻褄が合わなくなって来た。そこで、鉄道会社(Great Western Railway)がまず、ロンドン時刻を全国の駅全てに導入し始め(1840年)、更に、1884年にはついにGMT=グリニッジ標準時刻が世界標準時刻として定められた。

従って、もう、とうの昔にブリストル・タイムもへったくれも存在しない。あの時計は実質的には観光名所みたいなものなんではないんだろうか?

あ、ちょっと待って。何故、針が二本あるのか。ブリストルの人が頑固にローカル時刻を守りたかったのなら、ローカル時刻の針だけで良かっただろうに。頑固にローカル時刻を守ろうと思ってはみたけれど、不安になって、標準時刻も付け足した、ということなのか???

・・・行って、この目、この耳で確かめたい気持ちが湧きに沸いてきてしまった。これは困った。ポストを訪ねる旅と、一体どちらを優先すべきなのか!?


★今日の学び1.イギリスは、郵便ポストの件と言い、ちょっとつつくと、歴史の話になる、というのが得意だ。
★今日の学び2.何か、これ、ミステリー小説のネタとか、そんなものに使えそう。十津川警部がイギリスに出張して事件を解決する西村京太郎の鉄道ミステリーの新境地、とか。
☆今日の予想1.きっと近い将来、ブリストル方面に、時計とポストを見る一石二鳥の旅に出ているかもしれない。

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尚、問題の時計は、ブリストルのコーン・エクスチェンジの建物(という所)にあるそうです。
※時計の写真はhttp://wwp.greenwichmeantime.com/info/bristol-time.htmより。

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| | 2006/02/24 (Fri) 07:24 [編集]


おおお、毎回毎回、イギリスにどんどん詳しくなっていきますよ。私。

しかもいつの間にメールフォームまで!!がんばらなくちゃ、私も。

eshiraishi | URL | 2006/02/24 (Fri) 09:41 [編集]


針が二本??

片方が秒針だと思ってたら・・・・
ホントに面白い、奥の深い話ですねぇ。

イギリスについて語ろうとすると本当に歴史に直結する、古いモノ、歴史を大事にしてきたってことなんでしょうね。

以前好きでよく見てたBBCの番組は、自分たちのおうちにある古いモノを鑑定してもらうっていうのが主旨なのですが、えぇえ!って思うような古い時代のモノをそのまま使い続けてるって平気な顔で言うのが印象的。
どんどん新しいモノに買い換えてる私たちとは根本的に違うし、不便だろうなぁって思う部分がある反面、古きよく物を愛し続ける姿に感じ入るのも事実です。

くるみ | URL | 2006/02/24 (Fri) 15:10 [編集]


eshiraishiさん

ちょっとした日常の現象などを少し調べてみると、実は思わぬバックグラウンドがある、っていう感じ、面白いです。

メールのは、プラグインを見てたらあったのでやってみたら出来ました・・・。でも、余り付けすぎると重くなるでしょ、これくらいかな?

KK | URL | 2006/02/24 (Fri) 16:52 [編集]


くるみさん

古い物を平気に普通に使っているっていうの、ほんとに、びっくりします。。日々。

KK | URL | 2006/02/24 (Fri) 16:54 [編集]


このブリストルタイムをいまだに表示しているところにインペリアルからメトリックに移行しないイギリス人のかたくなさを感じますよね。

uk_alien | URL | 2006/02/25 (Sat) 00:16 [編集]


uk_alienさん

ほんとですね。何とかストーンとか言われても、はぁ??って言う感じで、キログラムで言って貰わないと受け付けません!マイルは何となぁく感触判るようになったんですけどね。でも、温度が摂氏が一般的なのは、よしよし。あと、昔の12進法じゃなくなってるのも、ほっとするところです。

KK | URL | 2006/02/25 (Sat) 01:08 [編集]


 
 

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