イギリスは不思議の国! にて。

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やっぱり書いておこう。

現場にはもう数週間前に行ったんですが、どんなスタンスで書くべきなのかの腹が全く決まらなかったので今まで発酵させていました。

結局、イギリスの現実をあるがままに伝えてみたいと思います。

ウオー・メモリアル、つまり戦争記念館について、です。

自宅から車で30分程度で、遠い昔にマグナカルタが制定された土地としても有名なラニーミードと言う所があります。ここに、そもそもはウオーキングに行ったのです。

その途中に、こんな門がありました。
gate


中から何人かの人が出てきたり、中に入っていく人がいるので、何だろう?と一歩足を踏み入れると、見事に手入れされた芝庭。
inside gate


ここは、第二次世界大戦の際にイギリス及び北西ヨーロッパの基地から飛び立って命を落とした、イギリス及び英連邦(コモンウエルス)の空軍戦士達のための記念館だったんです。

建物の玄関。
tower


中に入ると未だ供えられて時間がそれほど経っていないと見受けられる花が、趣向を凝らして花瓶に生けられて、壁際にずらりと並んでいます。その一つ一つに込められた思いが伝わるような、思い思いに工夫が施された花々。
flowers
花瓶の横には未亡人からの切々としたメッセージが添えられていたり。戦争が終結して60年経った今も、こうして見事に維持され、今も遺族が通ってきている様子が明らかです。

赤いリースも沢山供えられています。
wreaths


静かな空気の中に佇んでいると、突然中庭に小さな竜巻が・・・。あっという間にひゅるひゅうるひゅうるっと枯葉が渦を巻き、
tornado before
そしてあっという間にささ~っと散らばる。
tornado after
何だか沢山の魂が舞い降りてきたような感じがしてしまいました。

建物の天井にはイギリスや英連邦(コモンウエルス)諸国の紋章が描かれています。
commonwealth

左からインド、パキスタン、右端に見えるのがイギリス。
commonwealth 2


塔に登って外を見ると、テムズの向こう、左の方にはウインザー城。右の方にはヒースロー空港が臨める広々とした気持ちの良い風景が一望のもとに。
view


この記念館を始め、国内外に二つの世界大戦でのイギリス及びイギリス連邦諸国の戦死者で墓の判らない人達の為の記念館を作り維持し、更に埋葬の記録を管理している組織があり、活動は世界の殆どの国に渡るとのことです。


ところで、これ↓は、このブログにしょっちゅう出てくる隣町リッチモンドの街の一角の写真です。右寄りの所に見える立て札、「The Poppy Factory」と書いてあります(小さくてすみません:写真をクリックして拡大して頂くと辛うじて見えるかと思うのですが・・・)。
poppy factory
「ポピー・ファクトリー。」・・・最初、まさか芥子の花を育てて麻薬を作っている工場?!?と驚いたんですが、もちろん違います。

これ↓、グーグルのイメージからコピーさせてもらった画像なんですが、11月になるとイギリス人が一斉にこのポピーの造花を胸にさします。上の写真で出てきている赤いリース、これは、このポピーの造花で作られています。
poppy

毎年11月11日は、やはりイギリス及びイギリス連邦(コモンウエルス)の、二回の世界大戦や他の戦争全てにおける戦死者を悼む戦争記念日(Remembrance Day)で、赤いポピーはその日の象徴とされています。11日に一番近い日曜には女王及びそれぞれの国の代表の出席の元に記念式典が大々的に執り行われるのですが、そのポピーの造花を一手に作っているのがこの立て札が示す建物内の「ポピー工場」で、収益は退役軍人の救援資金にされているようです。

何故赤いポピーなのか?:戦場の塹壕や攻撃跡などに、一斉に赤いポピーが咲いたそうです。砲弾や砲弾のかけらが地面をえぐり、地中に眠っていたポピーの種を地表にさらし、発芽に必要な光を当てた結果、そうなった、とのことです。逆に、戦場跡には赤いポピーしか咲かなかった。そのよう事情から戦死者を悼む象徴となったらしいのです。

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コメントコメント


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ポピーの花

戦場の塹壕や攻撃跡に咲き乱れる赤いポピーの花を想像すると胸が痛みます。

ポピーのそんなエピソードは初めて知りました!それに11月11日がそんな日だなんて。

本当にプチイギリス紀行をさせてもらってる気分です。

くるみ | URL | 2006/03/16 (Thu) 21:07 [編集]


こういうの読むとねえ、日本の靖国神社ってどうなのよ、って気がするのねえ。
戦没兵士の遺族が心安らかに彼らを偲ぶ場はあるのか、って思うのよね。

以前あるところで知り合った80代の品のいいご婦人のおじに当たる方は、戦争中イタリア大使だったというだけでA級戦犯として獄死したんだそうな。今靖国に奉られていて、なんか違うなんか違うのよ、と話していたのを今でも覚えています。(ちなみにそのおじさまの奥様は敬虔なクリスチャン、たぶんそのおじさまもそうだったんだと思う)
そして靖国参拝する小泉さんを痛烈に批判してた。
いろいろ考えさせられたひと時でした。

hiro | URL | 2006/03/16 (Thu) 21:09 [編集]


追伸:

りす美さま、お会いできるのを楽しみにしてま~す!

hiro | URL | 2006/03/16 (Thu) 21:10 [編集]


くるみさんへ

去年イギリスに来たのが11月8日だったんですけどね、みんな胸にあの花をつけていて、何だろう?と思ってたら、そういうことだったんです。

KK | URL | 2006/03/17 (Fri) 00:22 [編集]


hiroさんへ

色々なスタンス、考え方があると思うんですけどね。あと、第二次大戦でイギリスは戦勝国、日本は戦敗国、という事の影響とかね。でも、誰憚ることなく国を挙げて戦死者を悼んでいるのを見せられると、何だか感じるものがある・・・。

KK | URL | 2006/03/17 (Fri) 00:26 [編集]


赤いポピーの理由が、やっとわかりました。
私も、去年の秋にロンドンに来たばかりのとき、多くの人が胸に飾っているのを見て、なんだろうと疑問に思ってました。
政治的な問題もあるのでしょうが、日本のゆがんだ戦後教育(私もこれを受けた1人)を思うと複雑です…。

UKI | URL | 2006/03/17 (Fri) 01:25 [編集]


UKIさん

もっと正々堂々と戦争の事を語らないといけないですよね・・・戦争の話が丸ごとタブーになってますものね、日本は。。

KK | URL | 2006/03/17 (Fri) 02:13 [編集]


アジア、特に侵略された中国朝鮮半島では、加害者としての日本しか存在しないからじゃないでしょうか。あちらでは、加害者日本という視点で歴史教育がされていますから。

加害者であったと同時に被害者でもあったわけですが、日本の歴史教育では、史実を直視する、大日本帝国の犠牲になった多くのアジアの人々に対しても同じ命として痛みを感じているか、大日本帝国によって同じく犠牲になった日本国民は、、そういう多様な戦争について、多くを語らなかった日本の責任も大きいと思う。 この問題は天皇制にもたぶん波及することゆえ、日本政府は神経質になっているのかもしれませんが。

次の世代に語り継ぐこと、これが何より大事ですよね。

hiro | URL | 2006/03/17 (Fri) 09:45 [編集]


 
 

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