「ヴィレッジ」は断じて「村」と訳すべからず。
- 2008.
- 06.
- 03
- (Tue)
- 20:00
「カントリーサイド」を 断じて 「田舎」と訳すべからず。
つい先日、そういう思いを新たにしたんです。

タイトルと直接関係無いんですが、、これ↑は壁の上で置物のふりをしているダック。
*****
ひとみさん(にまつわるお話はここをクリック)に続いて、30年来の友人がイギリスに遊びに来ていたんです。彼女はうちに三泊したんですが、とにかくのんびりしたい、別にセントラル・ロンドンに行きたいこともない、イギリスらしい所で命の洗濯をしたいとのこと(と理解!)だったので、この辺で色々と彼女の好きそうな所に行く事に。
彼女が行きたい所の一つが「アンティーク・ショップ」だったんですが、普通、ロンドン観光、と来ればノッティング・ヒル、ポートベロ・マーケット、或いはカムデン辺りとかに行く所なんでしょうが、拙宅からもっと手軽に行ける所に、という条件で考えてみると・・・
◇本当だったら月二回やっている、歩いてもすぐのケンプトンパークのアンティーク市に行けたら良かったのに、惜しい事に、開催日の午後到着だったので、行けず。
◇近場でキングストンのロンドン・ロードにあるアンティークショップにまず行ってみました。が、、、「当り」無し。
◆すると夜、ベッドからむっくり起き上がった夫が
「リプリーならきっと素晴しいアンティークショップがあるに違いない。あそこは、この辺から一番近い本式のヴィレッジだから。」
と呟く。
・・・このブログを以前からお読み頂いている方には「またか、、」っていう内容ではありますが、夫の持論が、
「イギリス人は、ゴチャゴチャした都会になど住みたく無いけど仕方無く住んでいる。本当はイギリス人は皆、カントリーサイドのヴィレッジに住みたいと憧れている。それが証拠に、お金持ちはすべからず、ヴィレッジに居を構えている。」
この「リプリー」なんですが、去年の11月のボンファイアにも行った(→ここをクリック)ヴィレッジ(敢えて「村」とは訳出しない所に注目!)で、エリック・クラプトンが住んでいるとの事。
*但し、何度か行ってますが、一度も出会った試しなどありません。ハイストリートをギター弾いて流してたりしたら面白いのに。
********
イギリス全体のガイドブックなら、私のイチオシはこれ↓
![]() | ナショナルジオグラフィック海外旅行ガイド イギリス編 (2003/03) クラストファー サマビル 詳細を見る |
なんですけれど、索引を見たら「リプリー」が載っていて、さっすが〜、と思ってページをくってみたら、ヨークシャーにあるリプリーだったのでガクッと来てしまった、、というのは余談です。
********
村、もとい、ヴィレッジの駐車場に車を停めて、あてなくハイストリートを彷徨えば、、、
全くアンティークショップなど無い!
引き返して反対側に渡ると、外に座ってサンドイッチを頬張っていた男性が
「こにちぃわぁ」と呼びかけるので、
「何故、日本人と判ったの?」と迫ると、
「Everything about youが日本人だと発信している。」とのこと。
ちょうどいい、と思って、
「アンティークショップはこのヴィレッジには無いのでしょうか?」と尋ねるや、
「ここから100mほどあっちに行った所に大きいのがあるよ。」
・・・方向音痴大魔王の本領発揮(←私のことです)!さすが私、、こっちだろうと思って彷徨い始めた方角と逆の所にあるみたいでした。
歩いて行くと、アンティークショップでは無いんだけれど、ぐいぐいと我々二人を引き込む魅力がほとばしり出ているインテリア・デコレーションの店あり。
迷わず入る。
すると



洗練された上質のものだけが並びに並ぶ、
・・・・・奥に行っても行ってもまだ奥がある、
........そのどこにも、趣味の悪いものが一つもない、そのような店でした。
圧倒される我々。
ひへ〜。。。
さっすが金持ちヴィレッジだ。
二階に上り、店の人の目を盗んで(!)やっと一枚写真を撮りき↓。

二階は見事なる上趣味高級カーテン生地サンプルが図書館のように並びに並んでいる空間でした。
*注:お値段、勿論、ばか高ですから・・・。
多分、こう言う所(SAGEという名前の店でした。圧倒されてフラフラ出て来たので、ショップカードも貰わずじまい。あとで検索してもウェブサイトに行き当らず〜。)は、このヴィレッジに住む常連のお金持ちさんが
「今度はこういう風にリノベーションしていんだけど、予算は特に設けてないから、適当に見繕って提案してくれる?」
なんて言って頼んで、超素敵な住空間を作り上げている、といった感じなのかなぁ。
決して、にわか金持ち、腰の浮いたセレブ志向の悪趣味、っていうのと一線を画してますからね、この店のテーストは。。。。
*****
友人共々、甚く気に入ったアイテムが二つあるんです。
・一つは椅子。しっかりしたハードウッドのフレームに、それはもう、溜息出る素敵な生地、焦げ茶色のバックに花模様なんですが、その生地でソフト・ファーニッシングしてあるもの。
食卓の椅子もリビングスペースの椅子(ソファ)も例のNew Heightsで買いそろえたばかりだから、その椅子のクリアな用途は無いんですけどね。お値段は1500ポンドくらいだったかな〜。
・・・必需品では無い×現在、定期収入の無い身分=やっぱりポン、と買ったり出来ないですわ。。
・もう一つはクッション。白黒バックに赤いバラ柄のみっちりしたクロスステッチで・・・す、て、き!
・・・帰って来てうちのソファを見るに、ああ。。。似合うわ、ここに。
くぅ〜〜〜。

お値段は75ポンドだったかな?それくらいだったら買えば?って思います?でもほれ、クッション一つに75ポンドっていうのは、そもそもお高いし、それに、一つじゃなくて少なくとも二つ、出来れば四つ欲しいでしょ。。。っていうことは300ポンドだし。。。家購入の余波が未だ引かない今、クッションに300ポンドかけるか?!?
・・・・・ということで、指をくわえて出て来ました。
物への執着心って薄いと思っているし、自分は自分、だから他人が羨ましかったりしない性質なんですけどね、この時初めて、
「大金持ちっていいよね〜。」
などと思ってしまった!
結局、私って物欲女???
だって、
でも、
だって、でもでも、、
・・・・本当に本当に素敵だったのでしたから。
どうしよ。。と未だ忘れられない。。。。。
********
その後、そもそもの目的であるアンティークショップに辿り着いたけれど、究極の素敵空間に酔いしれた我々二人、何を見ても心がときめかない。
バードバスが出ていたので、陶芸の参考に、と写真は撮れども感情は何ら湧かず。

そんな中、スージー・クーパーの、蓋に取手のある土鍋みたいなのにちょっと惹かれる。
→こっそりスケッチして陶芸教室の作品の参考にした!
ワイングラスで、私のコンセプト(=肉厚&脚が短いゴブレット。∵そうじゃないと、すぐ割るんです。。)に合致したものを見つけて、二つで48ポンド、その15%引きになっていたので、それを買って、そして帰って来ました。
********
★結論:やっぱり真性のヴィレッジは、恐るべし!!
*「真性のヴィレッジ」とは、「ウィンブルドン・ヴィレッジ」みたいに、ヴィレッジじゃないのに語感を取り入れて素敵に聞こえさせたり、っていうのじゃなくて、ちゃんと周りから孤立したような空間に存在するヴィレッジのことを呼んでいます。少なくとも拙宅では。
**ウィンブルドン・ヴィレッジが偽物とか言うんじゃなくて、あそこは大変素敵な所なんですよ。ただ、都会過ぎる・・・。
********
◆追加:家具屋New Heights(→ここクリックでトラブルの概要)ですが、倒産したみたいです。ハッチの修理問題について、全く音沙汰ないので夫がメールで催促すると、receiverだかadministrator(管財人)だかから、10日待ってくれ、との返事が来たそうです。10日は待ってるけど何も言って来てないみたいです。モノはヴィレッジのお店に匹敵するかも、っていう良い感じの逸品揃いなんですよ。。でも、ずぶの素人がマネジメントしてたんでしょうね。あんなんじゃあ、そりゃ、潰れるわ。。全くもってなってない対応の嵐だった。あ〜あ、溜息。
- イギリス人流!?
- | CM(3)
- | TB(0)
- Page top △


!ご自分でクロスステッチされたら、きっと75ポンドが安く感じられると思います。なんといっても、労力を時給に換算すると・・・
