イギリスは不思議の国! にて。

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イギリスで年をとるということ

週末、ジャージーの夫の実家に行っていました。先週、義父の87歳の誕生日だったんですが、三日前から義姉夫妻がホリデーでアメリカに発ったので、彼らが留守の間のギャップを少しでも埋めよう、と、当日に行くのはやめて、一週間ずらしたんです。

夫は一ヶ月に一度は必ず行っており、私も二、三回に一回程度、同伴する、というのが、ここ1、2年のパターンになっています。

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義母が約一年前に逝去してから、義父は一人暮らし。

朝の支度を手伝ってくれる人に土日も含めて毎日来てもらっているし、義姉や義兄が、ホリデー中以外は毎日様子を見に行っている。とはいえ、一人暮らしに違いはありません。それが彼の望み。

出来るだけ今の生活パターンを維持して行きたいけれど、もし今後、どうしても一人では立ち行かなくなった場合、ホームに入らざるを得ない・・・それがイギリスでの老後の標準とのこと。

日本だと、まだまだ子供が親を自宅に引き取って面倒を見る、もっと言えば「下の世話をする」っていうのがあると思いますが、イギリスでは「子供に下の世話をしてもらう」のも自尊心が許さないし、ましてや「嫁に下の世話をしてもらう」なんて、有り得ないみたいです。そういう所を身近な人達には絶対に見せたくない、っていうことらしいです。

出来るだけ自分一人で何とか生活を回して行く。それが難しくなって来たら、子供に全面的に依存するのではなくて、プロフェッショナルな第三者の世話になる。

イギリスでは、そういうことのようです。
・・・「子供に依存するのを当たり前のこととはしない」確固とした意思が義父にも強く感じられ、息子や娘が何か義父の為にしてあげると、度ごとの「有難う。」を欠かしません。

自分の子供を一人前の別個の大人として礼儀正しく扱う有様は、日本人とは凄く違います。

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義父は今や、世俗的な「欲」っていうのがすっかり無い・・・そして、徐々に徐々に色んなことへの拘りや興味がどんどん薄らいで来ていて、元々、お喋りな人ではなかったらしいけれど、自分から話題を提供したり、積極的に質問したり、っていうことは極めて稀になっています。

家に居るときは、だから、ずっとまった~り過ごしていて、受身の一方。

それが、実の娘ではない私が行くと、ちょっとした刺激になるみたいで、覚醒度がアップする、と夫は言います。
・・義父にとってヒーローであるチャーチルが、第二次大戦開戦に向けて積極的に世論を刺激していくことがストーリーの一つの核になっているDVDを一緒に観ていた時のこと。終始無言だったのに、終わったら、

「日本人であるりす美は、こういうのを観て、どんな感じがするのかな?」


っていうようなことを、極めて礼儀正しい言い回しでセンシティブな質問を急にされて、ちょっとドキッとしました。

「この時代、イギリスと日本が敵同士だったっていうことは勿論知っているけれど、私自身は戦争を全く体験していないし、父親も兵隊にならなかったし、戦争の実感が無い。だから非常に客観的にチャーチルという人を見られましたよ。」

と答えましたが。

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我々が年を取っていくに当たっての覚悟と構想も、そろそろ具体的に考え出さないといけないかな、と思わざるを得ません。

夫が

「山登りをすると、頂上からは来た道も帰る道も臨める。今、そういう時期なんだな、って思う。」

と良く言うんですが(同じことを何度も言う癖の強い彼のことですから!)、全くそういう実感が湧かなかった私も、ごく最近、彼の言っている意味が判って来たような気もします。

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コメントコメント


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何も感じなかったわけではなく

こんにちわ
この文章を読んでなんだか自分のことをいろいろ考えました。
うまく言い表せないのですが、でもそのことの感謝は伝えたいと思いました。
ありがとうございます。

guitarbird | URL | 2009/04/28 (Tue) 16:54 [編集]


老後は身内の世話にならない、という所、イギリスらしいプライドなのかな、と感じました。日本では、最近表には出ないだけで、男性の介護者も増えてるそうなのですが、一人で全てを抱え込んで孤立し、虐待や心中、殺害が増えている原因になっているんだとか。介護って、身内でやるからこその難しさもありますよね。

旦那様の言葉、たぶん私も後10年ほど経てばしみじみ実感として分かるようになるのかな。今は分かるような気がするけど、本当のところで分かってないような気もします。ただ、人生80年、と考えたら、そろそろ折り返し地点だな~、と思う事が最近よくあります。

里 | URL | 2009/04/28 (Tue) 17:11 [編集]


一人暮らしの父が、緊急入院したので、東京に戻りました。一時の危ない状況は脱しましたが、再来週手術をした後は、話すことができなくなります。
でも、本人は一人暮らしを続けると・・ 学徒動員で戦争から紙一重で生きて戻ってきた人なので、精神的に強いですよ。戦争体験世代は、本当にタフです。

きゃら | URL | 2009/04/28 (Tue) 20:06 [編集]


guitarbirdさんへ

暗い内容で申し訳無いです。ご丁寧なコメント、有難うございます!

りす美 | URL | 2009/05/01 (Fri) 07:01 [編集]


里さんへ

当たり前の事、と捉えていて、イギリス人自身は「プライド」とは気付いていないのかもしれませんが、プライド、自尊心、そういうことなんでしょうね。

私は折り返し地点をとっくに過ぎている筈ですが、これからが人生本番!と思って居る訳では無いけれど、折り返し地点を過ぎて下り坂に居る、って言う風に意識をしている訳でもなく、ふわふわ生きているんです・・・。

りす美 | URL | 2009/05/01 (Fri) 07:08 [編集]


きゃらさんへ

心配ですね・・・。お父様、強くならざるを得なかったんでしょうね。いくら精神的に強い方とは言え、ちょこちょこ顔を出して傍に居てあげるのが一番嬉しいのではないかな、、と思いました。手術、うまくいきますように。

りす美 | URL | 2009/05/01 (Fri) 07:15 [編集]


 
 

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